AWS関連でもう一つ。ルイジアナ州にデータセンターを建設するという記事が出ていた。120億ドル規模と書いてあるが電力単位では書かれていないようだ。現在、200MWの太陽光発電を含む電力供給網と、冷却用の水道の整備を行っているとのこと。87%が外気冷却とのことで、水冷設備ではあるが、ラジエータの熱交換は通常は外気冷却らしい。建設のための雇用(ポジション)は1500、データセンター運用のフルタイム職員のポジションが540程度創設されるとのこと。スーパーコンピューターの建設はすでに公共工事だが、データセンター建設も公共工事になっているようだ。
ここからNVIDIA関連。NVIDIAの決算について、余波が広がっている。TSMCの収益に占めるNVIDIAの額は230億ドルになるらしい。割合にして19%で、2024年の12%から7ポイント上昇した。これに対して、AppleのTSMC収益に占める割合は205億ドル(17%)で、昨年の22%から5ポイントの減少となっている。結果として、AppleはTSMCの一番の顧客の座をNVIDIAに明け渡したことになる。 先月のTSMCの決算のときに、TSMCの一番の顧客がAppleからNVIDIAに変わったと言われていたが、今回の数字ではっきりしたと思う。
Eli Lilly社のNVIDIA GPUを使ったスーパーコンピューターが稼働したようだ。2024年の10月から構築を開始した1,016基のBlackwellを搭載したDGX SuperPODで、LillyPODと呼ばれているらしい。製薬業界ではもっともパワフルなものではないかとのこと。1ラックあたり72基のGPUが入るはずなので、1,016基だと14ラック+8GPUとなる。コンピューティングトレイは1トレイに4GPUなので、2トレイ分多い。どこかにあるのだろう。
metaについて。NVIDIAから数百万のGPUの供給を受けると発表したあとに、NVIDIAの決算発表の前々日にAMDからも6GW分のGPUの供給を受けると発表したmetaは、今度はGoogleからTPUの供給を受けると発表したようだ。分散投資のようなものだろうか。
つづいてAMD関連。AMDのリサ・スーCEOが、データセンター市場は2030年までに、1兆ドル規模になると発言したようだ。総務省の統計では、2024年時点で4,161億ドルらしい。2030年に1兆ドルになるには、年率16%くらいで成長することになる。データセンターが成長産業であることは間違いない。2020年あたりで、すでにメガデータセンター、ハイパースケーラーという言葉はあったように思うが、AI化の波が、投資の動きを急加速した。先々週のインドAIインパクトサミットのときに少し書いたが、国/地域別のデータセンターの規模は米国53GW、中国20GW、欧州13GW、インド1.6GWで、日本は2024年時点で1.37GWである。
AMDがNeutanixと提携したようだ。AMDから1憶5千万ドルの出資と技術提携が含まれており、技術的な共同事業には1億ドルが拠出されるとのこと。Neutanixはプライベートクラウドとパブリッククラウドにまたがる、ハイブリッドクラウドを構成するサービスを行う。おそらくプライベートクラウド側に、AIを含んだフルスタックを提供するための取組みだと思うが、これまでNVIDIAのGPUをサポートしていたところに、今回の提携でAMDのGPUもサポートされるようだ。機密保持の観点から、AWSなどのパブリッククラウドには秘密情報を保管しない企業は多いと思う。プライベートクラウドにも、AIエージェントが入る時代が来ていると思われる。ただし、Neutanixは、CPUやメモリの供給がネックになるため、業績見通しを下げたとのこと。
AMDからZen5ベースのSoranoが発表された。8xx5シリーズとなる。Sienaの後継で、64コアから84コアとコア数が増えている。Zen5かZen5cかはまだ分かっていないようだ。Zen5だと7コアのCCD(1コアが無効化)が12チップ、Zen5cだと14コアのCCD(2コアが無効化)が6つに必要になる。Zen5で12CCDだと、物理的には96コアクラスのEPYC 96x5と同じ構成になると思う。SP5より小型のSP6ソケットにいれるのであれば、Zen5c CCD x6の方が現実的かと想像するがどうだろうか。
インテル関連をひとつ。インテルファウンドリの上級副社長が、Qualcommに移籍したとのこと。先月、QualcommでGPU開発を長年リードしてきたエンジニアが、インテルに移籍していたような気がする。こういう人材交流はよく見られることではある。
あと、政治的な話題を二つ。Anthropicと米国防総省、通称ペンタゴン、現在の正式名称・戦争省が、AIの利用契約で少しもめているようだ。AnthropicのClaude AIについて、国防総省はあらゆる合法的な目的のもとであれば、無制限に使えるよう要求しているとのこと。契約額は2憶ドルらしい。Anthropicは難色をしてしているとのこと。
DeepSeekが、次期v4モデルを出そうとしてるが、GPUベンダーの早期アクセスリストからNVIDIAとAMDが外れているらしい。Huawei等の中国の国内ベンダーが数週間ほど優先されるとのこと。米国依存を減らし、自国のベンダーを保護する動きとみられている。
今朝はまあまあの天気だった。コーヒーで目を覚まして、ネットをつないで出社。
今月の営業日は今日で終わる。月内の仕事は片付いている。忙しかった数週間を思い返すと、ひと息ついた感じがする。なんとか乗り切ったなあと。
晩ごはんは、ほうれん草とにんにくスライスの炒め物で、香りがよくて食欲が戻った。ベーコンがあればよかったが、これはこれで悪くなかった。冬はほうれん草が美味しい。
