◆そういえば、AMDのZen7 Grimlock Ridgeに関するリーク記事が出ている。デスクトップCPUであるが、CCDはEPYCでも使用されると思われる。Zen6はまだ市場に出ていないがTSMC 2nmプロセスを使用しており、Zen7はA14(1.4nm)プロセスを使用するらしい。CCDのコア数は16コアで面積は98mm2と出ていた。16コアのCCDはコードネームをSilvertonというらしいが、これとは別に8コアでSilverkingというCCD(56mm2)があるようだ。Zen6のCCDは12コアで76mm2である。2nmプロセスのN2からA14へのチップ密度の比は、TSMCの資料でx1.2と出ていたので、面積では0.83倍となる。2nmから1.4nmはフルノードの世代交代になるが、昔のように同じコア数で半分の面積とはならない。12コアのままだと76x0.83で63mm2程度、24コアにすると124mm2程度で、歴代のCCDより少し大きい。ア数を1.5倍で16コアにしたダイと、その半部の8コアで少し小さいダイの2種類にしたものと思われる。16や8の方が2のn乗で使いやすいというのもあるかもしれない。
記事ではCPUだけでなくAPUについても触れていたが、Grimlock Point/Haloでは、IOダイの上にCCDが乗るようだ。Zen5世代のStrix PointとZen6のMedusa Point(未発売)では、CCDとIOダイはFOEB(Fan-Out Embedded Bridge)でつなぐ方式となっている。これが3D構造になると、配線距離が劇的に縮むので、レイテンシと電力の両方に効果がある。ちなみにEPYCのZen6ベースのVeniceもFOEB接続となっており、Zen5ベースのTurin以前のパッケージ基板とは、見た感じがちょっと違っている。
昨日のOpenAIの資金調達ラウンドで、300億ドルを出資したNVIDIAが提供する3GWの推論専用能力は、どうやら昨年提携したGroqが使われるようだ。Groqとの提携は非独占的ライセンス契約のようだが、NVIDIAはGroqの創業者をNVIDIA内に雇用して、開発体制を構築している。どの程度の内容化は見当はつかないが、3月のGTCで発表されるのではないかとみられている。Groq LPUはキャッシュメモリとの3D積層になるとみられており、LPUをラックにしてNVLINK Fusionでつなぐとみられている。GPUはFeynmanで、TSMCがSuper Lail(SPR)と呼ぶBSPD(背面給電)を用いたTSMC A16プロセスで製造される。Groqは言語処理ユニットで、Language Processing UNIT(LPU)と呼ばれる。XPUのXに、また新しいラインナップが出来た。
NVIDIAがVera Rubinのサンプルを出荷し始めたようだ。2026年後半に本格出荷とみられている。単なる感想だが、NVIDIAに限らずAMDもGPUを売り急いでいるように見える。どうやら今後、上で触れたGroqやいろいろなNPUが開発されて、CPU+NPUがメインで省電力で推論が可能な世の中になると、GPUは必ずしも重要ではなくなるのではないか、という見通しが出ているようだ。たしかに、十分に学習が進んだAIモデルがあれば、かならずしもGPUを積んだAIシステムが必要というわけではなくるかもしれない。また、それほど頻繁に強化学習するわけでもない企業などには、常にGPUが必要ではないという場合が増えるような気もする。つまりGPU+CPUの導入は、コスト面で不利になるかもしれないということだ。
自分の感覚でも、いま個人で強化学習するために1台が数十万円を超えるクラスのGPUを買う気にはなれない。そんなに頻繁に使わないだろうし、収益化できる見通しがないと手が出ないと思う。(企業相手に強化学習を請け負うという事業モデルはすでにあるし、これから増えると思うが) 創薬や気象予測のためのスーパーコンピューター用途もあるので、GPU自体の需要はなくならないが、昨年からAI半導体の需要が爆発的に伸びて、数年単位で数GWのAIデータセンターをインストールする巨額の契約が飛び交っている背景と理由は、推論がメインの世界がくると、やがてこの世の学習が飽和するときが来ること予見しているのかもしれない。そうすると、いまのうちにGPUを売っておかなければならない、と考えるのも無理はないような気がする。理由があるとすれば、以上のようなことではないかと、ふと考えた。
ここからTSMC関連の話題。TSMCの2nmプロセスについては、今後2年分の製造キャパが埋まってしまったらしい。昨年末から量産プロセスに入っているが、2nmを使うことを公表しているのは、AMD Zen6のCCDと、富士通のFUJITAU-MONAKAのコンピューティングダイで、これらが実物としてラインから出た段階かと思われる。製造中なのは、おそらくAppleシリコンで、NVIDIAがRubin-Ultraは使用予定であることを公表している。また、MediaTekが2nmで開発すると思われる。ファブについては、台南にあらたな2nmの製造拠点を建設する計画があるようだ。2026年内に手続きを完了し、2028年の製造開始を目指すとのこと。
TSMCのGaN事業からの撤退について、記事が出ている。TSMCが2027年7月までに、パワーデバイスのGaNファウンドリから撤退すると、昨年の夏に発表されていた。撤退後のGaN事業は、TSMCとGaN事業で提携していたロームが引き継ぐらしい。Ga(ガリウム)は、わりと古くから知られた半導体材料で、レアメタルのひとつだったと思う。
もうひとつTSMC関連。TSMCというか台湾自体に関することだが、米政府CIAが、2027年までの中国による台湾進攻のリスクについて、米テック企業に警告を発したとの記事が出ている。ここのところ、半導体供給が台湾一極になっていることへの懸念を示す記事が、増えているような気がする。2月24日付のニューヨーク・タイムズが、台湾をめぐるリスクについて特集をしていたようだ。
今日は週末モードで昼過ぎに起きた。外はすっかり暖かくて、冬の終わりを感じる。窓を開けておく。
午後はたまっていた紙ゴミをシュレッダーにかけて整理した。ちょっと古いタイプの機械なので音がやたら大きい。窓を開けたままでは近所に響きそうで気が引けるので、窓を締て作業する。
夕方には近所のスーパーへ買い物に出かけたが、週末のわりに客が少なくて妙に静かだった。なぜか店員も少なくて、棚の補充も追いついていない感じがあった。たまにこういう日があるけれど、理由はよくわからないまま買い物を済ませて帰ってきた。






