◆そういえば、今日(米国の2/25)はNVIDIAの決算発表だった。第4四半期決算と通期の決算が出ている。通期では2159億ドルの売上らしい。日本円で実に32兆3,850億円(150JPY/USD)となる。前年比+65%の成長とのこと。第4四半期だけでも681億ドルの売り上げで、前四半期比+20%の成長、前年同期比+70%で通年の成長率を上回っているということは、年度後半にかけての成長が大きかったということかと思われる。売上げの91%はデータセンターからとのことで、ここのところのAI半導体需要の過熱ぶりの主役は、NVIDIAであったことを実感させる数字となっている。
NVIDIAの業績は華々しいが、一方で株価は今一つ伸びていないようだ。伸びしろがない、ということではないと思われる。データセンター向けには膨大な数のGB300とVera Rubinが出荷されることになっており、メモリ供給のネックはあるがRTX 6090 GPUカードの需要もあるし、ノートPCに向けてN1/N1Xも控えている。投資家の懸念材料としては、AIバブルに対する慎重な姿勢と、AIがソフト業界を破壊する可能性の両方にあるようだ。つまり投資家は、AI投資が循環取引となってバブルがはじけて失敗する場合と、AIが本物でソフト業界を破壊してしまう場合の両方に挟まれている。AIが偽物でも本物でも、悲観論が出ているのが現状なのだろう。
先日来、CEOのジェンスン・フアンやAWSのマット・ガーマンCEOが、ソフト業界は破壊されない、未来は明るいと連呼しているが、 AnthropicがCOBOLを書き換えられると伝わるとIBMの株価でさえ、-13%とか-27%という下落率で動いている。SaaSも絶滅するのではないかと言われており、SaaS-pocalypseという造語まで出てきているようだ。SaaS業界のアポカリプスという意味だと思う。これには、ServiceNowのビル・マクダーモットCEOや、Saleseforceのマーク・ベニオフCEOが異を唱えている。顧客サポートの人員削減は実施しているが、AIエージェントによってSaaSは便利になったため、SaaSを利用する企業は増えているらしい。ジェンスン・フアンも、市場は間違っているというメッセージを出したようだ。AIエージェントはSaaS他、既存のソフトウェアを駆使して、これまでより多くの企業をサポートしていく。既存のソフトも必要だし、多くの企業をこれまでとは違う形でサポートするスタッフも必要になるだろう。おそらく、経営者には「AIが仕事を増やす型」が見えているに違いない。この先、株価が上に行き始めたときが、市場が納得し循環取引の懸念が払しょくされたときなのもしれない。
もうひとつNVIDIA関連。先月、米国政府がH200を中国へ輸出する許可を出し、中国側も輸入について前向きに検討しているという状況だったが、まだH200は中国へは入っていないらしい。輸出の許可が条件付き(まあさすがに無条件で出せると思わないが)で、安全保障上の監視がきついので、中国側で入手に踏み切る企業が現れないのかもしれない。
CPU関連でひとつ。Broadcomから、富士通のCPUが出荷されたとの記事が出ている。3.5D Face-to-Face Computing SoCと書かれているが、開発中のFUJITSU-MONAKA CPUと思われる。富士通が公開している資料のほか、TSMCシンポジウムやArmのイベントでも概要は聞いている。3.5Dというのは、2.5D実装と言われているシリコンインターポーザの上のチップレットのいくつかが、3DスタックLSIを用いていることを指していると思われる。コンピューティング・ダイはTSMC 2nmプロセスで製造されており、キャッシュメモリ・ダイは5nmプロセスで製造されている。これらをキャッシュが下でFace-to-Faceで貼り合わせているようだ。加えて、IO用のダイ(5nm)が搭載される。AMDの3D-V CacheもFace-to-Faceだが、AMDはCCDが下でキャッシュが上だったと思う。日本で継続的にCPUを作っている会社は、富士通だけになってしまった感はある。前回のCPUは、スーパーコンピューター富岳のA64FXでHBMがあったが、今回はデータセンター用ということでHBMは搭載していないようだ。今年の後半から量産とみられている。Broadcomとしては、この3.5D SoCテクノロジーをいろんなチップに展開したいようだ。
今日の午前中はどんよりしていて部屋の中が少し薄暗い感じだったが、昼前にようやく雲が切れてきて、窓の外が少し明るくなった。外気はまだ冷たい。
今日は珍しく予定が詰まっていなかったので、考える系の仕事に集中できた。午後の後半くらいから資料の形にしていく。まあなんとかなるか。
夕方は早めに切り上げて、スーパーへ買い物に行った。おかず難民にならないように食材を確保。いつものような豚肉とキャベツの野菜炒めに落ち着いた。