2026年3月11日 15年

ところで、IBMLam Researchとサブ1nmのトランジスタ開発であらためて提携したらしい。5年くらい前にIBMが2nmのいわゆるGAA型トランジスタを発表していたときも、Lam Research社との共同開発体制だったようだ。現在のEUVプロセスはウェットエッチングだが、ウェットプロセスだとHigh-NA(高開口数)EUVへの対応が難しいようだ。Lam Researchのドライレジスト技術をHigh-NA EUVに組み合わせることで、サブ1nmパターニングでもスループットを落とさず製造することを狙うとのこと。研究施設はニューヨーク州アルバニーにあるIBM Research NY Creates Albany NanoTech Complexらしい。たしか日本のラピダスの技術者が、EUVのトレーニングでアルバニーのIBMに行っていたような気がする。

余談だが、1nmは10Å(オングストローム)なので、最近のインテルの18Aとか、TSMCのA14などはÅ単位でのノード名となっている。今回のサブ1nmは1桁Åということだが、シリコンの結晶の格子定数は5.431Åだ。結晶の格子定数より短いチャネル長(最小回路線幅)があり得るのだろうか?いやあるわけがない。ではなぜ、1桁Åが可能なのかというとノード名と実際のチャネル長(最小回路線幅)は乖離してしまっているからだ。その経緯は2月8日のブログに書いておいた。

つぎに今日のNVIDIAニュース。NVIDIAがAIスタートアップのNebius社に20億ドルを出資したとの記事が出ている。同社は、2030年までに5GWを越えるAIデータセンターを展開していくとのこと。やはり、GPUを開発して売るとか買ってもらうとかではなく、開発して投資をつけて使ってもらう、儲けてもらう、そして利益を回収するというビジネスモデルだと思う。GPUやラックは、AIエコシステムを広げていくためのツールに過ぎないということか。それで、投資先のスタートアップを探しているのだろう。もう誰も追いつけないのではないか。(AMDが頑張っているが)

これも余談だが、チャンスの神様は前髪がフサフサで、後ろ頭がつるっぱげと聞いたことがある。前から来たときに前髪を掴まないと、すれ違ったあとで振り返って後ろ頭に手を伸ばしてもツルツルすべってつかめずに遠くへ去って行ってしまう。これは、最初に気が付いた人が最も大きな利益を得て、後から真似をした人は損をするというメタファーだと思う。NVIDIAは、チャンスの神様の前髪を掴んだということだろうか。

 

今日の朝はまだ寒かった。晴れていて朝の半月が中天に見えていた。天気予報では今週いっぱい寒いと言っていた気がしたけれど、どうやらそこまででもないらしい。

 

昨日から急に仕事が進み始めて、だいぶあわただしい。新しい案件も入ってきて年度末らしくなってきた。やることは増えているのに、なぜか今日は手がよく動く日だった。

 

遅めの残業を終えて帰宅すると、ご飯ができていてたすかった。今日は東日本大震災から15年で、ニュースでは特集が組まれていた。災害への備えを改めて考えさせられる。

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