2026年3月12日

そういえば、NVIDIAとトヨタ、ウーバーなどが出資しているNuro社によって、東京の市街地での自動運転が試験的に開始されるとの記事が出ている。Nuroは、サンフランシスコなどでロボタクシーを運営している。東京は道が狭い上に左側通行なので、海外での学習成果は、ほぼ役に立たないと思うがどうだろうか。レベル4運転めざすとのこと。

自動運転つながりでもう一つ。Qualcommと英国の自動運転スタートアップWayveが、ADAS(先進自動運転支援)システムで提携したようだ。WayveのAI Driverと、QualcommのSnapdragon Rideプラットフォームを組み合わせる。自動車メーカーがさまざまな車種に対して、AI自動運転システムの実装を簡略化できるよう、事前に統合されたシステムを提供するらしい。この導入によって、ハンズオフからアイズオフ(Level 3自動運転)を可能にするとのこと。今年のQualcommは、ロボットや自動運転に力を入れており、NVIDIAを追随する動きを見せていると思う。

珍しいところで、Metaがトレーニングと推論用の新しいチップを発表したようだ。MTIA 300/400/450/500のシリーズがあり、今回発表されたチップはMTIA 400とみられる。MTIA 300はすでに量産中のようだ。ASIC開発はBroadcomで、400以降を半年ごとにリリースする計画とのこと。MTIA 400はメインのチップが二つ並んでおり、ひとつのチップの上下に2つ、全体で合計8つのHBMが搭載されている。チップひとつの大きさはHBMが6つ分くらいに見えるので、600mm2程度とみられる。2つのチップは回転対象ではなく、平行移動するように並べられている。左辺がPCIeチップレットにつながり、右辺がネットワークチップレット(2つ)につながるようだ。300から始まっているのは、過去にMTIA1(TSMC 7nm)とMTIA2i(TSMC 5nm)を使った100と200があるからだろう。300以降はTSMC 3nmの可能性がある。

次にAMDの話題。リサ・スーCEOが、韓国を訪問するとの記事が出ている。サムスンとメモリ供給について話し合うのではないかとみられているようだ。MI400X GPUには、おそらくHBM4が12個必要である。また、ネイバーも訪問する予定となっており、AIコンピューティングインフラについても、なんらかの話し合いがあるのではないと見られている。NVIDIAのGPUについては、すでに2030年までに、26万基が導入される計画があったと思う。AMDはNVIDIAを追随している。

量子コンピュータ関連で、IBMがQCSC(Quantum-Centric Supercomputing)のリファレンスアーキテクチャを発表したようだ。アプリケーション、アプリケーションミドルウェア、システムオーケストレーション、ハードウェアインフラストラクチャの4つのレイヤで構成される。例えば従来のCPUとGPUを用いた量子コンピューティングの中で、本質的に量子的な実行結果が必要な部分について、量子コンピュータ(QPU)へオフロードするような連携が可能になる。IBM Quantum Heronプロセッサと理化学研究所の富岳との連携研究や、海外での連携研究で、アーキテクチャとしての妥当性は確認済みとのこと。

最後に半導体と国際情勢。米国・イスラエルとイランの紛争の影響で、半導体製造に使うヘリウムガスと臭素の供給が減っているようだ。ヘリウムはカタールから、臭素はイスラエルから輸出されているらしい。韓国や台湾は少なからず影響を受けるが、当面の必要量は確保しているとのこと。ただし紛争の長期化は懸念材料である。半導体製造はグローバルサプライチェーンの上に成り立っているので、どこかが滞ると別の場所で影響が出やすい。マルチソース化でカバーしているが、限界はある。 

.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚