2026年3月17日

ということで、NVIDIA GTC2026が始まっている。3/16(現地時間)から4日間の開催。初日は恒例の、ジェンスン・フアンによる基調講演がある。時間はサンノゼの昼11:00~13:00なので、日本は日付が変わって3/17の早朝3:00~5:00となる。前の晩に早く寝て、朝会社につなぐ前にYouTubeを探したら、もうアップされていた。6:00過ぎだったような気がする。

半導体製品関連では、新しい動きとしてFeynman GPUとGroq 3 LPUが発表された。新しいCPUは、Rosaという名前だけが表示された。Groq 3はチップ写真のようなパッケージの画像が出ていたが、たぶんCGだと思う。FeynmanもCGではないだろうか。NVIDIAは基本的にダイフォトは公開していない。学会発表でもGPUのダイフォトのようなCGが提示されていて、少し物議をかもしたことがあったように思う。Feynman GPUとRosa CPUが次世代のペアとなるようだ。Groq 3はRubin世代からシステムに加わる。

2024年から、2年刻みのロードマップが示された。以下となるようだ。1月のCES2026では、2026年の組合せは6種類だったが、Groq LPUが加わったことで7種類に増えた。

◆2024
GPU: Blackwell / Blackwell Ultra (2025)
CPU: Grace
DPU: BlueField3
Network: NVLINK5
Ether SW: Spectrum-5
Infiniband: CX8
Rack System  Oberon NVL72

◆2026
GPU: Rubin / Rubin Ultra (2027)
CPU: Vera
LPU: LP30/35
DPU: BlueField4
Network: NVLINK6/NVLINK7
Ether SW: Spectrum-6 
Infiniband: CX9
Rack System:  Oberon NVL72 / Oberon NVL576 / Kyber NVL144

◆2028
GPU: Feynman (TSMC 1.6nm / Die Stacking / Custom HBM)
CPU: Rosa
LPU: LP40
DPU: BlueField5
Network: NVLINK8
Ether SW: Spectrum-7
Infinibamd: CX10
Rack System: Oberon NVL72 / Kyber NVL144 / Kyber NVL1152

製品紹介では、ラックに入る各トレイと、Kyberラックの背骨となる大型のNVLINKモジュールが紹介された。ジェンスン・フアンが試しに持ち上げていたが、人が作業できる重さはとうに超えていると思う。フォークリフトのような、補助機械が必要と思われる。シリコンフォトニクスの導入については、推進してはいるが銅配線と並列で、どちらも平等に扱うことを強調していたように思う。銅にとどまることは無いし、光だけになることも無い、あくまで適材適所で併用ということのようだ。

基調講演全体の流れとしては、最初にCUDAが20周年を迎えたところから始まった。GPUの進化をたたえたがBlackwellベースのRTX5090までで、Rubinベースとなるであろう6090の映像は出なかった。AIエコシステムの拡大と紹介で、IBMのWatsonXが入っていた。ちょっと驚いたが、IBMの紹介では、なんとSYSTEM/360の写真が使われていた。少し話がずれるが、SYSTEM/360は1964年に発表されたメインフレームの元祖で、「ファミリー」と呼ばれる製品のラインナップを最初に取り入れたコンピュータシステムである。オフィス用の小型機から計算機室を構える大型機まで、同じOSで動くことが素晴らしいと言われた時代で、360は360度全方向に対応するという意味だった。GTCで360の写真を見るとは思わなかった。

AIシステムの評価では、HopperからGrace Blackwellに進み、今回はVera Rubinと、さらにGroqを加えたトークンコストの効果が示された。SemiAnalysisが提供しているWebベースのAI性能比較ツールInference-Xで、チャンピオンであることを誇っていた。このあたりは、もう少し理解しながら動画を見直してみたい。また、来年度は売上高を1兆ドル(今年度は500億ドル)にすると意気込んでいた。

終盤は、宇宙の構想と、フィジカルAIでロボットが出てきた。小型ロボットは、今回はアナと雪の女王(原題:Frozen)のキャラクターのオラフが登場した。余談だが、オラフを見ると「タレントの柳沢慎吾に似ているな」といつも思う。映画も見に行ったが、今回のロボットのフォルムを見ても、やはりそう思った。

最後はロボットのCGアニメで、森の中でロボットたちがキャンプファイヤーを囲んで、ギターや楽器を弾きながらブルージーな歌で基調講演の内容をRecapしてくれた。歌の中の映像で、五層のケーキがちらっと出てくる。歌詞も曲も歌声も、おそらくAIで作ったのではないだろうか。人が作っていたら、逆に驚くというものだ。

その他、GTC関連の記事でいくつか。昨日、CPUにインテルのXeonが採用されるのではないかと書いたが、DGX Rubin NVL8システムのホストCPUにXeon 6776Pが採用されたようだ。PコアなのでGranite Rapids(INTEL3プロセス,64コア/128スレッド)となる。ちなみに、Xeon 6776Pとして単体で購入する場合は、単価$9,875(1,000個単位での購入が前提)とのこと。

また、Groq3 LPUはTSMCではなく、サムスンで製造するようだ。 Groq2がサムスン4nmプロセスで製造されており、そのままGroq3もサムスンでの製造を踏襲した模様。プロセスも4nmとみられている。

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