2026年3月28日

そういえば、インテルとAMDのCPUが4月から値上げとの記事が出ている。インテル10%、AMD15%程度の値上げらしい。今年に入ってから値上げの話が絶えなかったが、Webで提示されているロット価格(千個購入時の単価)は、今のところ変わっていないようだ。公表されている単価は目安なので、実際に買い付けるときには、個別に交渉して取引価格が決まると思う。個別の取引価格は知ることはできないが、業界内の雰囲気で最近の高い低いのレベル感は伝わるのではないかと思われる。 

つぎに、Qualcommの話題。次世代のSnapdragon 8 Elite Gen6の製造でTSMC 2nmを使うとの記事が出ている。現行のGen5がTSMC 3nmで製造されているのに対して、Gen6はサムスンの2nmを使うのではないかとの推測も出ていたと思うが違っていたようだ。チップのバリエーションとしては2種類あるらしい。2月の下旬に、Qualcommのインドチームが2nmでのテープアウトを完了したという記事が出ていたと思うが、出した先はTSMCだったようだ。

最後に、AWSの話題。AWSのマット・ガーマンCEOのインタビュー記事が出ていた。2006年にサービスを開始して20年になるのを記念して、CNNのインタビューに答えたものらしい。私個人の認識では、アマゾンと言えば通販でお世話になっている程度でそれ以外の接点はない。ジェフ・ベゾスが創業して、通販の商品の登録・タグ付けや、サーバーやストレージを貸すような感じだったサービスが、あるときからインスタンス単位で計算能力を売るようになり、気が付いたらメガデータセンターでクラウドサービスプロバイダーになっていた。もちろんその間に、有線や無線の通信速度が上がり、スマホが登場し、仮想環境がととのう、といった感じでハードウェアやミドルウェアも進歩してきたと思う。

インタビュー記事では、2026年度のAWSのAI関連投資額が2,000億ドルとなっていることに触れており、その予算の行き先は、単純にデータセンターとサーバーだと答えている。1ドル160円(ここのところ中東情勢のおかげか1ドル160円ギリギリ)とすると、32兆円になる。GDP世界第4位の日本の1年の国家予算の4分の1におよぶ投資を、一企業だけで行う。個人的に、以前から半導体やコンピューターは戦略物資であると考えていたが、今や半導体やコンピューターが国家予算に匹敵する金額に膨らんでいる状況となっている。産業革命以降、欧米を中心に鉄を扱う技術が飛躍的に進歩し、それまでレンガと石で作られていたビルが鉄筋になっていく中で、ビスマルクは「鉄は国家なり」と言ったことは良く知られている。データやAIの国家主権(ソブリニティ)が意識される現代では、半導体は国家なりと言ってよいのかもしれない。

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