2026年3月29日

そういえば、AMDの次期Zen6 EPYC Veniceの実物について情報が出ているようだ。エンジニアリングサンプルの評価が始まっていると見られる。評価システムの情報も出ており、評価システムの名前が、コンゴ・ケニア・ナイジェリアとなっている。コンゴとケニアは1ソケット、ナイジェリアが2ソケットシステムとのこと。Zen6のサンプルと伝えている記事もあるが、中を見るとZen6cのようだ。Zen6cはZen6の高密度コア版で、Zen4c, Zen5cの後継とみられる。cのあるなしでCCDの設計自体が異なっており、歴代のCCDあたりのコア数がZen4/4cで8コア/16コア, Zen5/5cで8コア/16コア, Zen6/6cで12コア/32コアとなっている。Zen6はTSMC 2nmプロセスで製造される。(Zen4は5nm, Zen5は4nm, Zen5cは3nmプロセス)

今回のVeniceのエンジニアリングサンプルは、3種類CPUが用意されており、192コア(384スレッド)、128コア(256スレッド)、64コア(128スレッド)となっている。CCDの数がそれぞれ8つ、4つ、2つとなっており、128コアと64コアは32コアで割り切れるが、192コアはCCDあたり24コアになっているようだ。32コア×8CCDだと256コア(512スレッド)になるはずだが、これまでのEPYC Zen5cの最多コア数が192コアなので、システム側(評価環境)の都合で192コアに制限したのか、冷却か電力か何等かの制限があったのかもしれない。VeniceではIOダイが2つ載るようになっており、DDRのチャネル数は12chから16chに増える。ソケットもSP5からSP7に変わる。フル構成でのテストは、まだこれからと思われる。

少し違う角度からの話題、というと、最近は中東関連の話になるが、今回は水不足の話題。台湾の西側が顕著な水不足となっているらしい。西側にはTSMCのファブが集まっている。半導体工場には大量の水が必要で、TSMCの日本工場が熊本に決まったのは、阿蘇山の水が豊富だった点も理由のひとつであると聞いている。もちろんTSMCのファブは資源の再利用技術が進んでおり、環境にやさしい半導体工場であることは間違いないが、深刻な水不足となると生産に影響が出るのではないかとの観測が流れているようだ。もっとも半導体の製造以前に、地域全体の問題として水不足は深刻な課題だと思う。

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